秋のこの時期は、脂ののった魚をよく目にしませんか。サンマやサケ(鮭)などを焼いて「魚に火がついてびっくりした!」と驚いたアスリートもいましたが、そのくらい脂が多い魚も出回っています。この脂は、DHAやEPAです。本来は加熱せず、刺身などで生の状態で食べたいものですが、毎回生で食べるのも飽きてしまうので、焼いたり煮たりして食べると良いでしょう。
今回紹介するレシピは「ブリとレンコンの煮物」です。煮魚にすると、消化が良くなるというメリットがあります。
今年は未だに気温が高い日が続いていますが、日中と朝夕の寒暖差が大きいのも特徴です。毎年、季節の変わりめにコンディションを崩すアスリートがいますが、今年も例外ではありません。そんな時には、消化の良い煮込み料理をとって欲しいと思います。
さらに意識して欲しいのはビタミンCや食物繊維で、おすすめの食材はレンコンです。レンコンに食物繊維が多いことは、食感から想像できると思いますが、ビタミンCが多いことを知らないアスリートも少なくありません。抗酸化作用も高いので、今が旬のレンコンをぜひ取り入れましょう。
「ブリとレンコンの煮物」では水溶性と不溶性の食物繊維がとれるように、シイタケとコンニャクを使っています。シイタケも今が旬で、栄養価が高くなる時期です。
「料理酒」と「清酒」の違い
煮物を作るときは、調味料に「酒」を使いますが、皆さんは何をお使いですか。「料理酒」と「清酒」の違いをご存じでしょうか。
料理酒は清酒に食塩が加えられたものです。料理には料理酒を使う方が多いと思いますが、塩が入っている分、清酒よりも具を柔らかくしたり味を染みこませたりする効果が落ちてしまうのです。私は、消化良くおいしく食べてもらうために、アスリートには清酒を使うことをすすめています。