8月ももう終わりますが、まさに特別すぎる夏でした。

私が住む神奈川県は、スポーツ活動の再開が全国的にも遅く、私が関わる中学生女子バレーボールのクラブチームは、8月からやっと活動が再開できました。地域によっては、いまだ活動ができないチームもあるようです。

体育館に入る前に1人ずつ健康チェック

再開するには、「新たな活動様式」での準備や片付けが条件です。体育館に入る前に、私が1人ずつ健康チェックをしています。体温や体調を記入するシートを受け取りながら、本人の顔を見て「食事は抜いていないか」「何をどのくらい食べたか」を聞き、その答えによって水分摂取などを注意します。

特に、この再開後から加入した中学1年生は、例年合宿で行う講義もない状態なので、より細かく聞き、話しをしています。新型コロナももちろんですが、今年はとりわけ熱中症に気を使っています。午前中の練習では、朝食で何を食べたかに気を配ります。

食事から摂れるものの約半分は水分

食事から摂れるものというと、実は半分くらいは水分なのです。つまり、朝食をとるだけで、ある程度の水分をとっていることになります。

練習前、練習中の水分補給は当然のことですが、その前の朝食から水分をとっておくことで、ある程度の熱中症予防になります。仮に、練習中の水分摂取が水だけで、スポーツドリンクを飲まなくても、胃の中で消化途中の食べ物からミネラルが摂れるのでカバーできるのです。朝食の際は、前日の汁物の残りでもいいですし、オレンジジュース、牛乳やお茶など「飲めるもの」があると安心です。

練習後はルールに従い、消毒の時間をとって終了しています。

自粛の5カ月間ですっかり体型が細くなった選手もいて、一からのスタートですが、このような状況だからこそ、自分の体やコンディショニングに選手自身が意識を向ける良い機会と考えています。失っただけで終わりにせず、代わりにここから必ず何かを得る…そんな時間にしたいですね。

今回紹介するのは「枝豆寒天」です。枝豆は大豆と同様、エネルギーのほか脂質、タンパク質を含み、それらをエネルギーに変える役目をするビタミンB1やビタミンB2も豊富です。夏バテ気味の体に枝豆からのパワーをもらってもうひと踏ん張り、この暑さと戦い、勝利しましょう。

管理栄養士・月野和美砂