いまやどのスポーツでも体格が大きいことは有利に働きます。

私が長く関わってきたバレーボールは、とりわけ身長の高さが大きな要素です。小学生段階から高身長者は強豪校から声がかかりますし、毎年12月に行われる「全国都道府県対抗中学バレーボール大会」(通称“JOC”、“選抜”など)では各都道府県の選抜選手には男子180cm以上、女子170cm以上の選手を各3名以上入れることになっています(※)。

そのような背景もあり、選手は1ミリでも大きくなりたいという願望があります。私のクラブでは毎月身長を計ります。ちょうど伸び盛りにあたっている中学生は、月に1cm以上伸びていることもあります。

当然、身長が伸びれば体重も増える

大きくなるということは、身長だけでなく体重も増えるのです。しかし、増量が必要な競技でない場合、「身長は伸ばしたいけれど体重が増えるのは嫌」といった選手もいます。

身長が増えて体重が増えないのは、良好な発育発達ではありません。エネルギーが足りていないことになります。だから私は、伸びている子には「どんどん食べるように」と言いますし、食べ方を確認し、時には保護者に食事画像を送ってもらうこともあります。

スポーツをしている以上、エネルギーが必要ですから必然的に食べる量は一般の中学生よりも多くなりますし、お弁当のサイズも大きくなります。成長のピーク時であれば、補食もどんどん利用します。

クラブのメンバー対象に毎月行っている栄養ミーティングではそのようなことに触れ、思春期特有の食べることへのネガティブな感情を払しょくするように努めています。選手ひとり一人を最大限に大きくすることがバレーボール界にとどまらず、少子化の日本スポーツ界全体が取り組むことだと考えています。

今回は「ヨーグルト白玉メロンソース」を紹介します。白玉粉を水ではなくヨーグルトの水分でまとめていくものです。プレーンなヨーグルトと、緑黄色野菜を使ったオレンジ色のヨーグルトを利用して作ってみました。ヨーグルト自体の甘さをそのまま利用しています。

そこに、丸くくり抜いたメロンを合わせると、薄いグリーン、オレンジ、白と色合いも豊かになります。白玉粉、ヨーグルト、メロンからエネルギー源となる糖質がとれるデザートです。

1ml用のミニ計量スプーン
1ml用のミニ計量スプーン

メロンは計量スプーンの1ml用のミニスプーンでくり抜いてみました。ご家庭に、フルーツのくり抜き器がない場合、計量スプーンなど小さめのスプーンで代用できます。

成長するためにはエネルギーも、牛乳やヨーグルトのような乳製品も積極的にとるようにしていきましょう。みんな伸びしろいっぱい大きくなりますように!!

※第37回全国都道府県対抗中学大会 | 公益財団法人日本バレーボール協会 (jva.or.jp)

管理栄養士・月野和美砂