フィギュアスケーターの浅田真央さん(29)から「塗り絵のススメ」です。浅田さんは3年前から、大人向けの塗り絵にはまり、新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす#おうち時間に精力的に製作しています。その魅力、始める方へのアドバイス、そして絵に込められたメッセージを聞きました。自身が座長を務めるアイスショー「浅田真央サンクスツアー」も延期となる中、いま考えていることとは-。【取材・構成=阿部健吾】

浅田真央さん
浅田真央さん

きっかけは3年前

紹介編

浅田 カラーセラピーと言われているように、色を見るとすごく落ち着くんですよね、癒やされたりとか。色を選びながらやるので、心も落ち着きます。

白い素材に色を重ねていく時間は安らかに過ぎていくという。2010年代に入り欧州で流行し始め、数年前から日本でもブームとなっている「おとなの塗り絵」。子供用と比べて繊細で、塗る面積も細かく配されているのが特徴で、自然や動物などもモチーフが題材となっている。

浅田 きっかけは3年前ですね。最初は頂いたんです。もともとレゴとかパズルなどが好きでしたが、やってみたら楽しくて。それからです。塗り絵をしている時は他のことを考えずに『無』になれる感覚がすごくあって。好きな色を『こう合わせたらいいかな』と考えるのがすごく好きです。

浅田さん作成の「おとなの塗り絵」
浅田さん作成の「おとなの塗り絵」

コロナの影響で、常に不安がよぎるような日常。

浅田 そんな時だからこそ、『無』になれる時は大事かなと思います。おうち時間も楽しめるかなと。

最近はSNSのインスタグラムに多くの作品を投稿している。そこにはある思いがある。

浅田 いつもは淡い色が多かったんですけど、ちょっとでも元気を届けられたら良いなと思って、濃い色とかも使ってます。普段は滑って届けることが自分ができることだと思っていたんですけど、フィギュアもいまできないですし、何かできることないかなと思って、これしかないと。

自分ができること。それを真摯(しんし)に模索している。

浅田さん作成の「おとなの塗り絵」
浅田さん作成の「おとなの塗り絵」

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