≪セ・リーグ≫
巨人原辰徳監督(東海大相模で1年夏、2年春、夏、3年夏に出場。2年春は準優勝)「非常に悲しい」「選手たちに言いたいのは、まだまだ人生を、野球をスタートしたばかりだと。すべて『途上』にあるということ。これを心に、1人1人が刻んでもらいたい。どう乗り越えて、どう『途上』としていくか」「進学、あるいはプロで野球をやる大きな目標を持っていると思います。何か披露する場所というか、プロ野球にはトライアウトというルールがある。社会人、大学も含め、あらゆる人が君たち金の卵を発掘しようとしている。そういうチャンスを与える手段を我々はプロ野球として考えていきたいと思っております」「まだ志、始まったばかり。必ず自分の持っている野球の能力であったり、あるいは人間性であったり。大いに披露して、我々も見られるように。そういう場所をつくることは、球児、高校生に強く約束したいと思っております」「どうか自分を高める材料として、大いに発奮してもらいたい」
巨人水野雄仁巡回投手コーチ(池田で82年夏から3季連続出場。82年夏、83年春優勝)「新たに目標設定することは難しいですが、一緒に練習してきた仲間は一生の仲間。甲子園という結果を出す場所がなくなったとしても、3年間培った絆を大事に前向きに進んでほしいです」
巨人杉内俊哉2軍投手コーチ(鹿児島実で2年夏、3年夏に出場。3年夏の1回戦・八戸工大一戦でノーヒットノーラン)「本当に残念です。甲子園を目標に入学してきてると思いますので、かける言葉が見つかりません。何かの形で開催をさせてほしいと思いますが、日程上厳しいこともありますので…。自分を大きくしてくれた場所でしたね。あの独特の緊張感で投げさせてもらい、その緊張感を味わえたことがプロに入ってからも役に立ってました。本当に自分自身の大きな経験ができた場所でした」
巨人坂本勇人内野手(光星学院=現八戸学院光星で3年春に出場)「僕も高校3年間は甲子園を目標にしていました。目標が失われるのは、言葉にあらわせないものがあります…。甲子園がなくなっても、高校3年間野球を続けることは必ず今後生きてくると思うし、人生長い中で、苦しいこと悲しいことがまだまだあると思う。そのときにこの経験が人生のプラスになると思うので、頑張ってほしいですね…」
巨人小林誠司捕手(広陵で07年春、夏に出場。07年夏は準優勝)「僕は甲子園に出場することができたのですごく複雑な気持ちです。甲子園を目指してやってきたと思うので。言葉が見つかりません。甲子園という大きな目標はなくなるが、人として、野球人として成長してほしいし、成長できるように頑張ってほしい。複雑な気持ちですね…」
巨人岡本和真内野手(智弁学園で3年春、夏に出場)「夏の甲子園がないのは想像ができないです。甲子園を目指して、頑張っているところでそれがなくなるというのは、残念で言葉が出てこないです」
DeNA山﨑康晃投手(帝京で2年夏、3年春に出場)「高校球児の皆さんのことを考えると、つらい思いです。簡単にコメントできることではありませんが、ここまで頑張ってきたことは決してムダにはならないと思うので、この先の長い人生、将来に向けて前を向いてほしいと思います」
DeNA嶺井博希捕手(沖縄尚学で2年春優勝)「僕自身も甲子園を目指して日々頑張っていたので、とても残念ですし、高校球児の気持ちを考えると正直つらい気持ちになります。この先の長い将来に向けて、前を向いて日々頑張ってほしいと思います」
阪神福留孝介外野手(PL学園で94年春、95年春、夏に出場)「プレーをする選手たちはもちろん、選手を支えてきた家族の方々を含めて、みんなが甲子園の舞台を目指してやってきたと思う。たくさんの方々の思いを考えると、中止になったという事実に対して簡単に言葉は出てこないです」
阪神北條史也内野手(光星学院=現八戸学院光星で2年春から4度出場。ロッテ田村龍弘と共に2年夏から史上初の3季連続で準優勝)「かける言葉が見つからない。野球を続ける子は甲子園だけが全てじゃない。続けない子は、高校3年間は絶対ムダにならないと思う。まだまだ何でも挑戦できる年なので、何でも挑戦してほしい」
阪神井上広大外野手(履正社で3年春、夏の2度出場し、昨夏優勝)「センバツが中止となり、夏の大会に向けて前を向いて頑張っていたと思う。中止という事実に対する後輩たちの無念さを思うと、かけられる言葉が見つかりません。自分の場合、甲子園という素晴らしい舞台が自分を成長させてくれた。この悔しさを持ってる皆さんだからこそ、もっと強く大きな選手になれると思う。野球を嫌いになったり投げ出したりせずに。野球が大好きな球児の皆さんだからこそ、ここで諦めるのではなく、もっと先の目標に向かって突き進んでいってほしい」
阪神遠藤成内野手(東海大相模で2年春、3年夏に出場)「こういう状況では仕方がないことだと思いますが、一緒にやってきた後輩たちのことを思うと、やるせない気持ちでいっぱいです。夏の甲子園を目指して本気でやってきた思いは今後の自分の人生において、とても大きな自信になると思います。前を向いて今できることを全力で取り組んでほしいです」
広島鈴木誠也外野手(二松学舎大付では甲子園出場なし)「3年間かけてやってきたことは無駄にはならない。なってしまったことを考えても変わらない。今から大会を求めても返ってこない。これから先のステージで活躍するために頑張ってほしい」
中日平田良介外野手(大阪桐蔭で2年春、3年夏に出場)「球児にかける言葉が見つかりません」
中日小笠原慎之介投手(東海大相模で2年夏、3年夏に出場。3年夏に優勝)「ただただ残念でしかないです」
中日根尾昂内野手(大阪桐蔭で2年春から4季連続出場。2年春、3年春夏で優勝)「センバツがなくなってしまった時に夏だけでも、っていう気持ちがあった。3年生の最後の夏はアピールできる時期なのでその舞台がなくなってしまうというのはすごく残念だろうなと思う。(自分も)3年生の最後の夏はすごく特別だった。自分たちはやらせてもらったので、その立場だったらすごくショックだと思う。それでも次に向けてできることを頑張ってほしい。まだ全体練習であったりとか試合をするところまできていないと思う。個人で練習するしかない。それに尽きるかなと思う」
中日石川昂弥内野手(東邦で2年春、3年春に出場。3年春に優勝)「なんて言っていいか分からないが、高校野球といえば甲子園。本当に残念だなと思う。(特に3年生は)集大成の夏の甲子園を目指してやってきたので、ここから何を目標にしたらいいのか分からなくなっているとは思うが、残りの高校野球生活、やれることはしっかりやって、これからの野球人生にちょっとでも生かしてほしい」
ヤクルト高津臣吾監督(広島工で86年春夏出場も本大会で登板なし)「野球を始めた頃からの大きな目標の甲子園がなくなったことは、我々が想像するよりはるかに大きな寂しさ、悔しさを持っていると思います。しかし同じ野球人として、これからも野球を愛し、楽しんでくれることを望んでいます。これからも高校野球で学んだことを忘れずに、頑張ってください」
ヤクルト山田哲人内野手(履正社で3年夏に出場)「個人的な気持ちになりますが、残念ですし、高校球児、サポートする方々、関係者の方々の気持ちを考えるとかける言葉も見つかりません。今までの努力と今の気持ちが無駄になることは絶対にないと思いますし、将来、何かに関係すると思いますので頑張ってください」
ヤクルト奥川恭伸投手(星稜で昨夏準優勝)「本当に残念な気持ちでいっぱいです。特に高校3年生の気持ちを考えると夏の甲子園大会は開催してほしかったというのが私の率直な気持ちでした。今までの努力は無駄にならないと思います。頑張ってほしいです」
(2020年5月21日、ニッカンスポーツ・コム掲載)