<湯~葉~いいっす(2)>
精進料理に用いられる湯葉ですが、そもそもは最澄が仏教とともに伝えたといわれます。比叡山の開祖である最澄にちなみ、地域では比叡湯葉とも呼ばれるようです。
ところで、スーパーへ行くと、乾燥湯葉にいろいろな形があってとまどうことはありませんか? 今日の天ぷらでは巻きやすいように平らな「平湯葉」を用いますが、竹串で引き上げたあと、クルクルと巻いたり、結んでいったり、重ねたりすることで湯葉の形は変わり、その名称も異なってきます。
原材料は豆乳で同じでも、形によって料理へのアレンジもしやすくなりますし、何より口当たりが変わってきます。乾燥湯葉を用いる時は、どの形状がいいのかを考えなければなりませんね。
タラに梅肉でアクセントをつけて湯葉で巻き、天ぷらにした上品な一品です。揚げたては表面がカリッとするよう、しっかり黄金色になるまで揚げましょう。
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