朝練後の補食をとっていますか? 朝練がある日は早く起きなければならないのに、少しでも寝ていたい気持ちが勝ったり、食欲がなくて朝食で十分にエネルギー補給ができなかったりする選手が多いようです。
このようなときは、朝練後に補食をとることでエネルギー切れが予防できます。今回は、朝練後の補食が大切な訳を紹介していきましょう。
朝食で補給しきれないエネルギー
朝食には、昼食までの時間に活動するためのエネルギーを補給するという目的があります。また就寝中、絶食していた体の血糖値を上げ、ホルモンを活性化させるなどの効果もあります。
つまり、アスリートだけではなく誰にとっても、朝食をしっかり食べることは大切なことです。本来ならば朝練前に、朝食からエネルギーを補給しているのが理想ですが、できない場合は練習後の補食で、速やかにエネルギーを補給しましょう。朝練では、選手本人が思っているよりも多くのエネルギーを使っているのです。
午前中のエネルギー不足を予防
朝食をしっかり摂れず、通学や朝練でエネルギーを使い切ってしまったらどうなるでしょうか。午前の授業中にエネルギー不足で臨むことになり、注意力が散漫になって集中して授業に取り組めない可能性があります。この状態が毎日続いていると、体がエネルギーの消耗を防ぐために眠気を誘発したり、様々な不調に直結したりすることもあります。
中学校や高校では、午後よりも午前中に授業数が多く組まれていますね。充実した学校生活を送るためには、エネルギー不足にならないように、食事から対策することが大切です。
長期的なエネルギー切れを阻止
さらに体育の授業などで活動量が多くなると、一層エネルギー切れになりやすくなります。しかし、中高生は思春期の時期。体重の増加や見た目が気になるといった悩みから、食事量をあえて少なくしてしまう女子選手もいるようです。
むやみに食事量を減らし、運動量に見合ったエネルギー補給ができなければ、コンディションを落とすだけではなく、月経の不調や骨粗しょう症など、将来の自分の体や健康にとって、取り返しのつかない状況につながることもあります。練習で使われる分は、速やかにエネルギー補給をしても、すぐに脂肪になるわけではありません。疲労回復の観点からも大切です。
今回紹介するレシピは「唐揚げおにぎり」です。「朝練後の補食は何がいい?」と聞くと、「おにぎり」と答える選手が多いように思います。実際に、選手が食べている具で人気なのが「唐揚げ」です。
具を唐揚げにすると、炭水化物(糖質)のほか、タンパク質も補給できます。時間がない朝に用意する時は、冷凍唐揚げを利用したり、前夜に揚げたものの味付けを変えたりすることで時短を図れます。
朝練後に食べやすいように、小さめのサイズで握るのもポイント。エネルギー切れを起こさないよう補食を活用してください。