私たち主婦(主夫を含みます)は家族の健康を考えて、毎日食事を作っていますよね。成長期のお子さんがいる家庭では、子供のカラダ作りに大切な栄養は不足していないか、苦手なものをどうしたらなくせるのかなど、悩むところです。

 特にスポーツを頑張っているジュニアアスリートのために、親としてできることは何でしょうか。送り迎えをしたり、試合の応援に行ったり、精神的にも支えとなったりといろいろありますが、やっぱり栄養が十分で愛情たっぷりの食事作りをすることではないでしょうか。

 なぜならば、私たちの「カラダは食べたもので作られ、食べたもので動かす」からなのです。

 ちょっとした栄養のポイントを知っていれば、お子さんの体調やトレーニングの種類に合わせて食事を作ることができます。そして、成長期のカラダ作りは一生の財産となるのです。

肉の種類1つで、食事内容が変わる

 例えば、今日の夕食は子どもの大好きなお肉のカレーにしようとした時に、どの種類のお肉にしますか? 

 一般的に鶏肉は低カロリーなので、筋肉量を保ちつつ減量したい時などに、豚肉はビタミンB1(炭水化物をエネルギーに変える時に必要)が豊富に含まれているので、エネルギーをため込みたい試合の数日前からの食事などに、牛肉(赤身)は鉄が多く含まれているので貧血気味の場合になど、肉の種類で食事の内容を変えることができます。

 いつも作っている料理の一工夫や食材の組み合わせで、簡単に賢く、食事でお子さんをサポートしていきましょう。

 今日はいつものカレーをちょっとアレンジして、「鶏もも肉と彩り野菜のカレーライス」の作り方を紹介します。

鶏もも肉と彩り野菜のカレーライス(写真は1食分の一例です)
鶏もも肉と彩り野菜のカレーライス(写真は1食分の一例です)

 「野菜を1日350グラム(そのうち緑黄色野菜は120グラム)食べましょう」と言われていますが、サラダだけではなかなか摂取することができません。加熱してカサを減らすと食べやすくなります。写真のサラダからは60グラム、カレーライスからは165グラム(そのうち緑黄色野菜は105グラム)摂取できます。

【参考】可食部100gあたり

* 鶏もも肉皮なし* エネルギー116kcal、鉄0.7mg、ビタミンB1 0.08mg

* 豚もも肉皮下脂肪なし* エネルギー148kcal、鉄0.7mg、ビタミンB1 0.94mg

* 牛もも肉皮下脂肪なし* エネルギー181kcal、鉄1.3mg、ビタミンB1 0.08mg