最近はどの季節でもほとんどの野菜を手に入れることができますが、旬の野菜は「おいしい・安価・栄養価が高い」と3拍子揃っています。冬が旬の大根は、甘味も増しておいしくなりますね。
通常、大根というと、白色の「根」の部分を思い浮かべると思いますが、実は「葉」にはカルシウムや鉄やカロテンなど摂りたい栄養素が多く含まれています。これからの季節は、「葉」がついた状態で売られることも多いので、邪魔にせず(笑)、ぜひ有効活用して欲しいと思います。
食べ合わせで吸収率アップ
カルシウムは牛乳、乳製品、小魚に、鉄は赤身肉や赤身魚など動物性の食品に多く含まれているミネラルですが、同じ食品ばかり摂っているとほかの栄養素を摂り過ぎてしまうことがあるので、さまざまな食品から摂ることがおすすめです。ただし、植物性の食品は吸収率が悪いので、カルシウムはビタミンD、鉄はビタミンC、カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が上がります。
写真は「大根の葉とじゃこの炒め物」です。大根の葉は前述の栄養素のほかビタミンCを、じゃこはカルシウムのほかビタミンDを多く含んでいます。大根の葉を有効利用して副菜の一品に、またお弁当などにも活用してください。
【管理栄養士・石村智子】