明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、気持ちを新たに、目標に向かって進んでいきましょう。

さて、「牛乳が苦手なので、豆乳を飲めばいいですか?」などと質問をいただくことがあります。確かに、コーヒーショップでも牛乳で作るカフェラテとソイラテの両方のメニューが揃えてあるところもありますね。牛乳と豆乳の栄養価は異なるので、特徴を知って選択すると良いでしょう。

もちろん、食物アレルギーがある場合は、その食品を除去し、栄養的に代替の食品を使用していくことは言うまでもありません。

動物性タンパク質、カルシウム

牛乳に含まれるタンパク質は動物性で、カルシウムを多く含んでおり、吸収されやすいという特徴があります。ビタミンAや必須アミノ酸も含まれています。

牛乳類は原材料によって、「牛乳」「加工乳」「乳飲料」に分けられます。「牛乳」は生乳のみを使用したもので、「成分無調整牛乳」「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」があります。タンパク質をしっかり摂り、脂質を控えたい場合、または飲み過ぎを気にする場合は「低脂肪牛乳」や「無脂肪牛乳」を選ぶと良いでしょう。

植物性タンパク質、ビタミンB群や鉄

豆乳は大豆からできており、含まれるタンパク質は植物性で、ビタミンB群や鉄も含まれているのが特徴です。豆乳は「無調整豆乳」「調整豆乳」「豆乳飲料」に分類されます。豆乳に水以外のものを加えていない、大豆固形分8%以上(大豆タンパク質換算3.8%以上)のものを「無調整豆乳」と呼び、一般的にはこれを選択すると良いでしょう。

それぞれの特徴をよく知り、飲む時や料理に使う際の選択に役立ててください。

お正月だけでなく、試合前の食事としても使える「豆乳豚汁雑煮」
お正月だけでなく、試合前の食事としても使える「豆乳豚汁雑煮」

写真は「豆乳豚汁雑煮」です。豆乳を使い、通常のお雑煮にタンパク質やビタミンB群、鉄をプラスしました。

豚肉には、炭水化物をエネルギーに換える働きを持つビタミンB1も多く含まれています。餅は高密度のエネルギー補給食品。野菜もたっぷり摂れ、試合前の食事としても使える一品です。

管理栄養士・石村智子