猛暑が続いています。真夏日の日数は年々増加しているようで、特に今年は梅雨の時季に暑い日が少なく、暑熱順化(カラダが暑さに慣れること)しないまま真夏を迎えてしまいました。

アスリートは日頃から運動しているので暑熱順化しやすいのですが、この季節は、応援に行く保護者の方も熱中症の対策を万全にしなければなりません。水分補給はもちろん、日傘の使用、カラダを冷やすために氷のうを活用、汗をうまくかけない人はカラダに直接水をかけることも有効です。

暑さ指数を参考に

その時、症状が出ていなくても、夜になってから頭痛やだるさが生じることがあります。熱中症のリスクは気温だけではなく、湿度や輻射熱(ふくしゃねつ)も関係します。WBGT(暑さ指数)という数値が、環境省の熱中症予防情報サイトに掲載されていますので参考にしてください。

また、熱中症になりやすいかどうかは、日頃から栄養バランスの良い食事を摂っているか否かで異なると言われています。保護者も、日頃から基本の食事の形に整えておきましょう。

<熱中症予防のための水分補給のポイント>

運動を開始する30分前くらいまでに500mlの水分を摂る
運動中は15~20分毎に200mlくらいずつ摂る、目安としては1時間で500~1000ml
温度は冷蔵庫のドアポケットに入っている(5~15℃)くらい
ミネラル分も入っているスポーツドリンクを活用する

写真は、「スイカとバナナのスムージー」です。スイカやバナナは糖質のほか、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富で、牛乳やヨーグルトからはタンパク質やカルシウムを摂ることができます。豆乳を使用すると鉄の摂取もできます。運動後のリカバリードリンクとして、食欲のない時の栄養補給としてお試しください。

管理栄養士・石村智子