ジュニア競泳選手が成長期や第二次性徴をむかえると、さまざまな相談を受けるようになります。
男子は中学時代、筋肉増えない
男子選手で多いのは「体重や筋肉量が増えず、ひょろっとした体型」への悩みです。特に中学生からが多いので、悩みをクリアにするために成長についてお話しします。
男子は12歳頃に身長の伸びるピークがきますが、全身の筋肉量増加は男性ホルモンが関与するため、成長期以降(高校生頃)になります。また成長期は体脂肪量が減少すると言われていますので、中学生では体重が増えにくい傾向にあるといえるでしょう。だからこそ、中学生時代は、その後の身体づくりに大きな影響を与える質の高い食事を摂りましょう。
女子は月経開始頃、下半身大きく
女子選手では月経開始頃に相談が増えます。特に中学2年生から高校生にかけて「体重増加とともに下半身が大きくなり、タイムが伸びない」という悩みがあります。
女子は、9歳から10歳頃に身長の伸びと体重増加のピークをむかえますが、体重は12歳頃にも増加傾向になります。12歳頃は、第二次性徴による体脂肪量増加で起こります。成長のために不可欠な体重増加をマイナスに考えるのではなく、泳ぐためのパワーとして生かす食生活を心がけましょう。
今回紹介するのは「湯引きカツオと野菜のごま酢あえ」です。カツオは重量の25%がタンパク質で、魚の中でもタンパク質を多く含みます。またタンパク質を身体で利用できるようにするビタミンB6も豊富です。
春のカツオは100gあたり脂質が0.5g、秋のカツオは6.2gあります。目標タイムのための身体コントロールに合わせて食べる時期を変えるのも一つの工夫ですね。