初めて個人相談される方に、「試合前後の食事について」質問されることがあります。大事な試合の前で、焦る気持ちでいっぱいなのかもしれませんが、これはジュニア選手にとって非常にリスクがあります。精神的に不安定な試合前に、急に食事の形式を変えると、それだけでストレスになってしまうからです。では、試合前はどのような食事を摂ればよいのでしょうか?
まず、日々の食事の形式を思い出してみましょう。主食(ごはん・パン・麺類)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、副菜(野菜や海藻類)、汁物(味噌汁やスープ)をそろえていますか? ジュニア選手は練習や成長に使うビタミンやミネラルが不足しやすいので、これに果物や乳製品を合わせて「1食の形式」ができあがります。
この形式を少しアレンジすることで、試合に向けての食事調整が簡単にできます。
試合前に、無理に食事を変えようとすると、食べ慣れていないものや試合には適さないものを食卓に出してしまう可能性があります。年間スケジュールは年度初めに出ますのでそれに向かって食事で身体づくりをすることが得策です。
とはいえ、「それは知らなかった!もう大事な試合なのに…」という方のために試合前日、身体のエネルギーチャージをサポートする副菜「ご飯がすすむ!炒り豆腐」をご紹介します。
試合前にはいつもより主食を多めに摂るようにしますが、消化に負担がある主菜や副菜は睡眠時間確保の妨げにもなります。今回の炒り豆腐は副菜としてはもちろん、丼のように、またご飯に混ぜてもよい味付けにして、主食の量が食べられるようにしています。また食材は細かくカットしていますので胃の負担を軽減出来ます。
ご家族は、ジュニア選手の食事に対するストレスを少なくするサポーターでいられるとよいですね。