ジュニア競泳選手の保護者のお悩みベスト5の1つは「子供の食が細い」です。

 競泳選手の消費エネルギーは高く、1日3食の必要量がとても多いので、無理やり食べることになってしまいます。そのため、練習中に吐き気をもよおす選手もいます。特に小学生は多いのですが、中学生や高校生でも嘔吐することがあります。それでは練習で力が入りません。

 それをクリアする簡単な方法は食の回数を増やし、3食で食べていた量を分けることです。ジュニア選手の場合は4~5回、トップ選手だと6~7回に分けて1日の必要なエネルギー量と栄養素を摂取することで身体の負担を軽減します。

 3食以外の食事のことを、アスリートは「補食」と言います。補食はその名の通り「食事を補うもの」でお菓子ではありません。必要な栄養を補う食べ物、食事でなければなりません。

アスリートいももち
アスリートいももち

 今回は競泳選手に必要な栄養素が補える補食「アスリートいももち」をご紹介します。

 エネルギーになりやすい糖質は、ジャガイモと片栗粉(ジャガイモでんぷん)を使用、絹ごし豆腐とツナで植物性、動物性タンパク質をバランスよく摂取します。

 ナイアシンはアミノ酸のトリプトファンからも作られるため通常は不足しにくいのですが、細胞のエネルギー生成を助ける役割があり、不足すると食欲不振や消化不良を起こすため、競泳選手はチェックしておきたい栄養素です。もちろん鉄やカルシウムも強化しています。

 いももち自体に調味料を使っていませんので、今回ご紹介したバターしょうゆ味以外にみたらしのような甘辛、カレー風味、塩、味噌などお好みで味の変化を楽しめます。たくさん作って冷凍保存も可能です。ぜひ味のアレンジをして楽しんでください。