7月に開催された世界水泳でメダルを2つ獲得した瀬戸大也選手の食事内容の記事をご覧になりましたか? そこには身体づくりを本格的に行うジュニア選手にとって、食事の悩み解消のヒントがたくさんありました。
今回は、その中でも「ジュニア選手にアレンジできる食事回数」についてお話しします。
平均的な体形の中学3年(14才)男子・女子、40代男性・女性の推定エネルギー必要量は以下になります。
中学3年男子:3340kcal 中学3年女子:2950kcal 40代男性 :2650kcal 40代女性 :2000kcal
子どもの食事の必要量は、1食あたり同じ性別の大人の約1.5倍になりますが、胃が発達していない状態で急に1食量を増やしてしまうと身体の負担になります。特に小食の子どもは消化時間と量を考え、より効率よく栄養吸収できる工夫が必要です。
まず、1食で子どもがどのくらい食べられるのかを把握します。小学生でも「お腹がすく」「お腹がいっぱい」というのは分かりますので、子どもに質問し、現在の体重の増減と食事量を照らし合わせて1食食べてもまだお腹がすくようなら1食分の量を、食べてから少しするとお腹がすくなら補食回数を増やすようにします。
今回は、1食のエネルギー量を増やし、噛むことで身体づくりの助けになる主菜「切り干し大根とニラ入り餃子」を紹介します。餃子は1食(5個)で、ご飯1/2膳分(1膳=150g)の糖質が摂れ、エネルギー量を増やすのに効率の良い主菜です。
市販の餃子には食物繊維がほとんど含まれず、噛む回数が減りますが、今回紹介するレシピは食物繊維の多い切り干し大根を具材にしているので、噛む回数を増やせます。
よく噛み、唾液と食品が混ざるのが効率よい栄養吸収の第1歩。野菜嫌いでも、餃子を食べられる子どもは多いですから、ちょっとした工夫で栄養吸収の効率化を図りましょう。