ジュニア競泳選手は、試合前日の夜も普段通りに練習を行い、当日の朝は早く起きなければならないことも少なくありません。そうなると、睡眠時間を確保した方がいいのか、食事を摂った方がいいのか、その兼ね合いが難しいですよね。
しかし、「食べないで寝る」ことはお子さんにとって好ましくはありません。理由は以下の通りです。
*①夕食を抜くことで自律神経のリズムが乱れ、眠りが浅くなる。
②1食抜くと、レースで使うエネルギーが確保されない。
③試合当日の排便がスムーズではない。*
とは言うものの、食事時間が遅くなると量も食べられず、翌日の朝食時にお腹もすかないとなると、逆効果です。またこの時期、暑さにより食事がとりづらい選手もいるので、さらっと食べられるものをレパートリーに入れておくと悩むことがありません。
試合前の食事といえば、白飯やパスタを用いたものが多いのですが、今回は「そば」を使った「さらさらっと納豆そば」を紹介します。
そばは乾麺で保存もできますし、どうしても食欲がわかず、時間が限られている時に重宝します。そばと白飯、パスタを1食分で比べてみると、そばは「前日練習でのリカバリーで使いたいタンパク質」「レース中、酸素を体中に運ぶ鉄」「レースで糖質からエネルギーを作るサポートをするビタミンB1」が多く含まれます。
そこに具材として「タンパク質・鉄を含み、脂質からエネルギーを作るビタミンB2の多い納豆」「レースで使う糖質量が多いカボチャ」「糖質、タンパク質、脂質を分解する酵素を含む大根」を用い、試合前日にふさわしく仕上げました。
高校男子や長距離を泳ぐ選手で、もっと食べられそうなら、そばの量を多めにして作っていただくとよいでしょう。「調理時間が短い、食べやすい、試合に必要な栄養素を満たす一品」をぜひお試しください。