小さい頃、お友だちをおんぶしたことはありませんか? また、プールの授業の自由時間などでお友だちをおんぶすると、水中と陸上ではお友だちの重さが全く違うと感じたと思います。
水中では浮力によって、おんぶした人の体重が約10分の1に感じるそうです。つまり、「水に浮く」ことは、誰でも比較的簡単にできるわけです。しかし、選手として「泳ぐ」には、筋肉をしっかり使える体でないと、泳ぐための姿勢を保てません。
筋肉を使える体かどうかは、お子さんの普段の姿勢を見れば、家庭で簡単にチェックできます。特に「食事の時間」の姿勢。言い換えれば、「食事のマナー」を教えながら、子どもの体を鍛えることができるのです。
家族の助言でマナーも体作りも
お子さんが食事をするとき、背中が丸まってはいませんか? 私が子どもの頃は「お茶碗や汁椀を持って食べなさい」とよく言われました。そのようにして食べると背中が伸び、体を支える体幹の筋肉も働くからです。
選手が体を作ったり、鍛えたりする時間は、練習だけではありません。毎日、食事のマナーを教育しながら体を作るための助言ができるのは、家族しかいないとも言えます。
今回紹介するのは「木綿豆腐とひき肉のみそ炒め」です。動物性と植物性のタンパク質を合わせて摂り、カルシウムの吸収を高めるビタミンDがしっかり入ったレシピになっています。
骨を強くして筋肉を作るには、まさにうってつけのメニュー。しかし、体がその栄養素を使える準備をしていなければ、効果的に働きません。
テレビを見ながら食事をしている人は、テレビのある方に体が向いてしまっていませんか? 体がねじれてしまっています。思い当たる方は、食卓に対して真っ直ぐに座って姿勢を正し、食事するようにしてください。
家族で一緒に取り組むのがベストです。体作りは、ちょっとした普段の生活の中でできますよ。