FINAマークをご存じですか? 試合で着る水着のヒップ部分についているマークのことですね。水泳選手が公式大会に出場するためには、FINA(国際水泳連盟)に承認された水着を着用しなければなりません。

ではFINAの医事委員会が作成・配信している「FINAの共同声明-水泳競技における栄養について(FINA Consensus Statement on Nutrition for the Aquatic Sports)」で、以下のようなことが記載されているのをご存じですか?

水泳競技全選手はどの成長過程でも栄養管理を正しく行うことが重要である。
コーチや保護者は選手の栄養ニーズが個人個人、水泳競技によって異なることを再認識する必要がある。
競泳選手は複雑な競技スケジュール、オフシーズンなどそれぞれの時期に自分がどの程度の栄養が必要か把握しておくべきである。

スポーツ栄養士が計算するのは、摂取目安量。あくまでも一般的な数値ですので、個人によって日々チェックしながら、エネルギー量、ビタミンやミネラル量を調整することが必要です。

また、FINAの共同声明にもあるように、通年で同じ量や食品を食べているのは、競泳選手としてはあまり好ましくない食べ方です。特に成長期の選手は「自分がどの程度の栄養が必要なのか、自分で考えて勉強する時期」ですから、「自分の体に興味をって食べること」が、選手として伸びる材料になります。

「サケと温野菜の食べる豆腐ソース」。タンパク質とカルシウムが摂れる食べるソースをかけて、温野菜をしっかりかんで食べましょう
「サケと温野菜の食べる豆腐ソース」。タンパク質とカルシウムが摂れる食べるソースをかけて、温野菜をしっかりかんで食べましょう

今回紹介するレシピは「サケと温野菜の食べる豆腐ソース」です。食べるソースでタンパク質とカルシウムを摂り、大きめの温野菜をしっかりかむことで、唾液分泌を促し、消化吸収に役立てます。

十分な量を食べることはもちろんですが、消化吸収がスムーズであれば、より効率的に体が作られます。お子さんが興味をもつ料理の工夫はさまざまです。ちょっとしたことで興味が沸き、行動が変わると、体が変わっていきますので、個々に合わせた工夫を探してみて下さい。

管理栄養士・松田幸子