スポーツにはシーズンがあります。競泳は、今がシーズン真っ最中。試合の時は糖質を多めに摂ることはゴールドスタンダードですが、それだけでよいのでしょうか? 糖質を優先するあまり、他の栄養素を見逃してしまっていませんか?
シーズンでは、1日1レースということはあまりないでしょう。レースが2本以上あり、かなり空き時間がある場合は「リカバリーと次のレースのため」に、レース時間に合わせて「かめる食品」を摂取するのが理想です。栄養素としては、糖質・タンパク質・ビタミンB1・ビタミンB6摂取を意識したいところです。
摂取のポイントは3つあります。
(1)同時に
栄養素は単独ではなく、組み合わせて摂取することで体内で使いやすくなる。
(2)速やかに
レース終了後なるべく速く摂取する。
(3)必要量
ビタミンB1はエネルギー量あたり、ビタミンB6はタンパク質量あたりの必要量があり、その量を摂取すると体内で使いやすくなる。
今回紹介するのは「華麗なる勝利を!野菜克服炊き込みご飯」です。鶏むね肉に含まれるアミノ酸のBCAAは鶏もも肉より多く、ビタミンB6は約2倍。ビタミンB1は少なめですが、小松菜を使うことでアップさせます。
小松菜には、レースで体を動かす“伝令役”のカルシウムが豊富です。小松菜はクセが比較的少なく食べやすい野菜です。野菜嫌いなお子さんも、それを摂る意味を理解すると、野菜嫌い克服に役立ちます。
カレー風味は香りで食欲を増進させるので、試合前夜だけでなく、朝食にも使えます。1食1食食べたものを効率よく体で使えるよう、単独の栄養素だけに注目することのないよう気を付けましょう。