競泳シーズンが終わり、スイマーとしての体作りにフォーカスする時期になりました。身長を伸ばしたいと思うなら、まずは体重を増やすこと。体重が増えなければ、子どもの身長は伸びません。

せっかく伸び始めた時に、体重コントロールをし過ぎて伸びの勢いを止めてはなりません。エネルギー摂取を抑えてプロテイン等のサプリメントを使用しても、大きくはならないことを知っておく必要があります。

夏に実施したオンライン講座には、「体が大きくならない」とお悩みを持つご家族が多く受講されました。初回から1カ月たった後の講座の際は皆さん、口を揃えて「体重が増えた」と言っていました。

同じ3キロの増加でも、1カ月間、3カ月間で増やすのでは、本人のパフォーマンスの感覚がかなり異なります。

また、「子どもが食について質問をしたり、自分で食事を積極的に食べるようになったりした」という感想もありました。ジュニアアスリートは感受性が豊かです。ご家族が真剣に学ぶ姿がお子さんの心を揺さぶり、行動の変化につながったのではないでしょうか。「特に何かを言うわけでもないのに」、お子さんが変化したことに皆さん、驚かれていました。

そのようにして、しっかり食べると疲労回復も早くなり、一層、行動が前向きになります。家族が「自分のことを思ってくれて行動している」と感じることも、アスリートにとってはパワーになります。

今回はそのパワーを生かす「メカジキのピリ辛サイコロ」を紹介します。

魚料理に苦労する方も多くいますが、切り身のメカジキを使っています。ピリ辛のみそだれで、たくさんのご飯を食べやすくしたメニューです。

エネルギー量確保には食べる理由を知り、食べる習慣をつけたいところ。どうしても、子どもを目の前にすると「口」で言いたくなりますが、「姿勢」を見せるだけでも伝わるものですね。

管理栄養士・松田幸子