茨城県で開催されていた国体期間中、出張があり、某国体チームと同じホテルで宿泊しました。トーナメント制で戦うチームスポーツの選手たちで、朝食のビュッフェをとる際に「揚げ物はダメだよな」「今日の試合は何時だから…」と口々に言いながら、料理を取っていました。食意識の高い選手ばかりでした。

サポートしていたジュニアスイマーが、都道府県国体候補選手合宿に行っていたときのことを思い出しました。みんな朝食をしっかり摂っており、サポート選手はもちろん、他の選手も自分の体の疲労を考え、ビュッフェ料理を選んでいたようです。

このように、結果を出す選手は競技や種目に関係なく、日々のこと、特に朝食をおろそかにしないのでしょう。そして「試合前だけ食事を整えよう」とする都合のよい考え方をしていないことが分かります。

さらに、結果を出すジュニアスイマーは、補食の意味を理解しています。そのため「いつも食べている補食が食べづらくなった時、体の疲れがたまってきた」と感じます。

連戦や強化中で疲労が進むと補食だけでなく、3食の食事量にも響きます。補食が摂りづらくなったら疲労回復に向け、早い対応が必要です。

今回紹介するのは「レンジで簡単!小田巻蒸し」です。小田巻蒸しとは、うどんを使った茶碗蒸しのこと。フルフルの茶碗蒸しはのど越しがよく、消化の負担が少ない料理です。

全身疲労では消化吸収の良いものを選ぶのがベター。消化にもエネルギーを利用しますが、疲労時に心配されるエネルギー摂取量の減少もこれなら安心です。

レンジを使って15分で出来、おでんや鍋の残りを利用することも可能です。ぜひ普段のレパートリーに加えてください。

管理栄養士・松田幸子