あけましておめでとうございます。このコラムも今回で100回目になりました。今後もよりよい体作りの知恵をご紹介しますので、よろしくお願い致します。

高校男女水泳選手の体力と生活習慣について、このようなレポートがあります(2014年原田ら、名古屋文理大学紀要)。

全国大会出場レベルの高校水泳選手にアンケートをとったところ、「健康」と答えたのは55%程度だったものの、「体力がある」と答えた選手は20%前後。「どちらとも言えない」「ない」と答えた選手は30%ほどいたとのことです。

選手にとって「体力がある」というのは、「追い込む練習に耐えられる」かどうかということ。「健康」の先にある「練習」に目が行きがちです。しかし、健康でなければ、選手の考える体力は身につきません。

乾燥おからを材料に使い、ホットケーキミックスの量を抑えているため、体重コントロール時でも安心の「おかずパンケーキ」
乾燥おからを材料に使い、ホットケーキミックスの量を抑えているため、体重コントロール時でも安心の「おかずパンケーキ」

これより先に発表された研究に「全国大会出場者の食意識は高い」というものがあります。このアンケートでも「栄養を考えているか」という問いに対し、「はい」と答えたのは男子53.2%、女子63.9%と高い水準。中でも「補食摂取を週3日以上している」のは、男子70%以上、女子約60%以上と意識の高さが表れていました。練習で追い込むためには1日3回の食事では足りない、それ以外に食べることが必要と、全国大会出場レベルの高校生選手は理解していると考えられます。

減量中も「食べて練習」が大前提

ところで、お正月に食べ過ぎたからと、食事量を極端に減らしている選手はいませんか? 減量するにあたって「食べない」ことに意識が向くと、選手が考える体力アップには結びつきません。減量中も、食べて練習をすることは大前提です。

今回紹介するのは、補食にも活躍する「野菜たっぷり!おかずパンケーキ」です。タンパク質が多く、コストパフォーマンスが高い乾燥おからを材料に使い、ホットケーキミックスの量を抑えているので、体重コントロール時でも安心です。

パプリカやブロッコリーに含まれるビタミンCが練習のストレスを軽減。ブロッコリーを噛むことで満足感も得られます。カラフルな色彩も気分を上げてくれます。「おかずパンケーキ」でモチベーションを上げて2020年をスタートしましょう。

管理栄養士・松田幸子