先日、身長が少し伸びにくくなっていたサポート選手の体型チェックを行いました。3月に十分な休養を取り、活動量と食事量が合っていたため、身長がまた伸び始めました。
以前のコラム「睡眠量と食事量を確保したら身長が伸びた！管理栄養士・松田幸子さんの体験談」で、私が選手だった時の話をしましたが、ジュニアアスリートの身長が伸びない理由の1つに、活動量（練習量）が多いことが挙げられます。そのため、新型コロナウイルスの影響で部活やクラブでの活動が限られ、運動量が減っている現在は、例年のこの時期より身長が伸びているジュニア競泳選手もいると思います。さらに、例年より体重も増えている選手もいるでしょう。
体重増加は成長に合わせて必要なことですが、活動量が少ない期間が長くなれば、体脂肪量が増えるきっかけとなります。野菜の摂取量が極端に減り、エネルギー産生栄養素である脂質摂取の割合が多くなることが理由の1つです。
野菜ジュースだけでは十分でない
休校中、ジュニア選手が自分で昼食を準備する機会が増えていませんでしたか？ その時に「野菜は野菜ジュースを飲もう」と思ったかも知れません。野菜を取り入れようとする意識は褒められることですが、野菜ジュースで望ましい野菜量や栄養素が摂取できると勘違いしてはいけません。残念ながら、野菜ジュースは野菜摂取量や栄養素量の絶対的な代わりにはなりません。あくまでも、野菜ジュースは野菜を食べた上で、「補助」として使うようにしましょう。
今回紹介するのは、15分で出来る「春野菜たっぷり！さっぱりトマトスープ」です。
4月は色とりどりの春野菜が並びます。春野菜のアスパラガス、菜の花を含めた6種類の野菜とトマトベースのスープは栄養素はもちろん、色からも元気をもらいます。
菜の花には皮膚や粘膜を正常に保つβカロテンや、身長が伸びている時に気をつけたい骨の成長に必要なビタミンKが豊富です。野菜不足を解消し、体組成を常にベストにしておきましょう。
