新型コロナウイルスの感染者が急増している東京都など7都府県に緊急事態宣言が発令されてから、サポート選手は練習していたプールが無期限で休業になりました。そのような状況でも、選手たちは「浴槽で練習用具を使い、水の感覚を忘れないようにする」「家でウエートトレーニングをする」といったように、できることを考えて実施すると報告をくれました。

皆さんが「選手としてベストな状態を維持する」ことは、どんな時でも簡単ではありません。しかし、考え方によって、マイナスを少なくすることは出来るのです。

長期休みで関節可動域が狭まる

競泳選手にとって、関節の柔軟性はとても大切です。体を動かす時間が少なくなると、関節を動かす範囲(関節可動域)が小さくなります。これは今回に限らず、テスト勉強、受験、体調不良などで長期間休めば、同様に起こることです。

現在、水中練習ができない選手は、持久力や瞬発力、筋力を上げるためのトレーニングに目が行きがちですが、柔軟性の維持を絶対に忘れてはいけません。全身の柔軟性はもちろんのこと、特に肩周りや股関節が重要です。 肩周りや股関節は、球関節の仲間です。球関節とは、関節を作る2つの骨のうちの1つの端が丸く、もう片方は、その丸い部分がはまるような形になっており、回転できるようになっているのが特徴です。

この「回る」軌道が崩れると、ストロークやキックの動きが崩れます。肩周りはデリケートなので、固くなってから強度の強いストレッチをするとケガをしやすくなります。そのため、毎日ストレッチを行い、良い状態をキープするための食事をしっかり摂ることをお勧めします。

菜の花と木綿豆腐はカルシウム豊富

今回紹介するのは「菜の花の白あえ」です。菜の花(なばな)と木綿豆腐はカルシウムが多く、木綿豆腐はマグネシウムも多く含みます。マグネシウムは筋肉にも含まれる栄養素ですから、主菜だけではなく副菜でも摂るようにしましょう。

動きの伝達を良くしながら丁寧に体を動かし、いつでも動ける体を作っておきましょう。

管理栄養士・松田幸子