<パフォーマンスアップのための食品の選び方、商品の見極め方(1)>

 あなたは、食品を買うときに食品表示成分をきちんと確認していますか? 初めて買うものについては、何が入っているのか見ることもあるかもしれませんが、よく購入するもの、買うのに慣れているものは、改めて表示を見ていないかもしれません。

 そもそも見てもわからない、という声もあるかもしれません。そこで今回から数回に分けて「食品・商品の選び方、見極め方」についてお伝えしていきます。

安すぎるものには理由あり

 あなたの商品を選ぶ基準はなんですか? もし「値段が安いもの」だとしたら注意しなければなりません。なぜなら、安すぎるものには、理由があるからです。

 商品は原材料の値段、作る手間、それに伴う人件費などで、値段がつけられます。そのため、安すぎるものは、なぜ安くなっているか疑わなければならないのです。  例えば、食品添加物を使った方が保存性や効率が上がり、食品の値段は抑えられます。いくつか同じ種類の商品があったら、裏のラベルを見比べてみましょう。片方の製品にあって、もう片方になかったら、それは不要な添加物かもしれません。

 商品を見極めるためのポイントとしてもう1点、聞いたことのない物質が入っているものがあったら疑問をもち、調べてみることも重要です。それを繰り返していけば、体にとって摂る必要のないものを知ることができますね。

知らない成分に疑問を持ち、原材料を知る

 また、その食品を作るために本来必要な材料は何なのか、を知っておくことも大切です。例えば、味噌は何からできているかご存知でしょうか。答えは「麹・塩・大豆」のたった3つです(味噌の種類によって若干の違いはありますが)。あなたの家にある味噌は、これ以外の材料は入っていますか? 入っているとしたら何のために入っているものでしょうか(こだわりのものを入れている会社もあるかもしれません)。このように、本来の作り方や材料を知ることで、摂らなくても良いものを避けることができます。

 みんなが買っているから、テレビなどで宣伝しているから…そのような理由で選択するのではなく、それが安全な食品かどうか、自分の目できちんと確かめ、自分で判断、選択していきましょう。そのような力を磨いていくことは、アスリートにとっても、仕事で成果を出したい方にとっても、ずっと美しくいたい方にとっても必要です。

 理想は、自分で調べて、納得して購入できるようになること。自分の体に入れるものにこだわる。このようなちょっとした意識の高さが、その後の結果を左右するかもしれません。

焼きナスと高野豆腐の煮浸し
焼きナスと高野豆腐の煮浸し

 今回は、暑くなってきた時期にぴったりの「焼きナスと高野豆腐の煮浸し」を紹介します。できたても美味しいですが、冷やすとさらに味が染みて感動のおいしさです。ナスはとても油と相性が良いのですが、油をしっかり吸ってしまうのが難点。胃腸の状態がパフォーマンスにも影響するアスリートにとって、揚げ物は適度にしておきたいところ。

焼きナスと高野豆腐の煮浸し

 今回は、焼きナスにすることで油の摂りすぎを防ぐようにしました。さらに高野豆腐は栄養価の高いタンパク源ですので、ちょっとした副菜でもしっかりと栄養がとれます。ぜひナスが旬の時期に、お試しください。