紫外線が最も強くなるこれからの季節、予防をしないとメラニンによって皮膚が黒くなるだけでなく、疲労も引き起こします。屋外スポーツなどで日光に長時間に当たっていると、いつもよりも疲れたと思うことはないでしょうか。日光に当たっているだけでも、体はストレスを受け、かなり疲れているのです。

 疲れの理由として考えられるのは以下です。

①暑さによって失われる水分・ミネラルの不足
②紫外線によるストレス

 日光に当たり続けると、暑さで汗をかき、汗とともに水分やミネラル(マグネシウム、カリウムなど)が排出されます。体内で水分やミネラルが不足すると、血液循環がスムーズにいかず、代謝が回らなくなり、だるさなどの疲れの症状が出てきます。

 また、紫外線を浴びると「活性酸素」という物質が増えます。活性酸素は、外敵から身体を守るといった大切な働きもありますが、増えすぎると正常な細胞を傷つけます。

 そのため、身体は体内にあるビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、セレン、亜鉛などの「抗酸化物質」を使って中和するのですが、急激に紫外線を浴びて活性酸素が増えると、体内にある抗酸化物質だけでは足りないこともあります。

 このように日光に長時間当たると、紫外線で身体はダメージを受け、疲労を感じやすくなります。このとき意識してほしいのは、水分、マグネシウム、ビタミンCです。

 水分は1回量を50~150ccを目安にして、こまめに飲むよう意識しましょう。これに、自然塩をひとつまみなめたり、ご飯ににがりを入れて炊くなどして、マグネシウムを補給します。あまりにも疲労を感じた日には、寝る前に白湯に自然塩を溶かして、少ししょっぱいと感じる程度のものを湯のみ1杯飲むと良いでしょう。

 ビタミンCは、摂取後1.5~3時間で血しょう中の量のピークに達し、その後、緩やかに減少します。そのため、毎食こまめにとるようにすることが大切です。ビタミンCは、パプリカ、ピーマン、ブロッコリー、イチゴ、柿、キウイなど色鮮やかな野菜やフルーツに多く含まれています。

鶏とパプリカのカシューナッツ甘酢炒め
鶏とパプリカのカシューナッツ甘酢炒め

 今回紹介するのは、ビタミンCとマグネシウム、その他の抗酸化物質であるビタミンEやA、亜鉛も一緒に摂れる「鶏とパプリカのカシューナッツ甘酢炒め」です。見た目から食欲をそそる色合いで、アクセントにお酢を効かせているので、疲れている時でも食べやすいレシピになっています。日光にたくさん当たってスポーツした日の夕食に、ぜひお試しください。