前回のコラムでは「ビタミンCの体内での作用、摂る時間やポイント」についてお話ししました。抗酸化物質であるビタミンCは免疫力を強くし、風邪予防にも効果があり、たくさんのエネルギーを生み出すアスリートには欠かせない活性酸素の除去に役立ちます。
今回は、ビタミンCを多く含む食品とその摂り方についてお伝えしていきます。
ビタミンCを含む食品としては、レモンや柑橘系の果物が思い浮かぶのではないでしょうか。もちろん、そのような酸っぱいフルーツにも多く含まれていますが、それ以外にも供給源はあります。
野菜では、パプリカ、芽キャベツ、菜の花、ゴーヤー、ピーマン、ブロッコリー、モロヘイヤ、カブの葉、カリフラワー、豆苗など(可食部でビタミンCが多い順)。果物は、キウイ(黄色い方が緑色よりも豊富)、柿、イチゴ、オレンジ、ドライマンゴーなどです。
ジャガイモ、サツマイモにも多く含まれています。イモ類はでんぷん質によりビタミンCが守られ、加熱しても損なわないのが利点です。
そのほか、乾燥パセリや海苔、煎茶など。これらは量を一度に多くとるものではありませんが、ビタミンCのちょい足しに活用できます。
ただ、ビタミンCの含有量は、あくまでも成分表にあるデータから。季節や育てた場所、流通方法などで含有量は変わることもあります。ビタミンCは毎日体内で使われるため、毎日摂取しなければならないもの。できるだけ、栄養価の高くなる土壌で育てられた旬の食材を選ぶ方がいいでしょう。