サプリメントからは吸収率低い
では、何からマグネシウムをとればいいのでしょうか。
サプリメントのような高濃度のものからでは、基本的に体内で吸収するのが難しいことが分かっています。病院で便秘のときなどに処方される酸化マグネシウムもマグネシウム摂取の一種ですが、吸収率が4%と低く、水分を取り込みやすい性質を利用して下剤の作用を発揮します。そのため、マグネシウム補給としてはあまり効果がありません。
反対に、食品や水から摂ると吸収率が50%と高くなります。マグネシウムは、海藻類、豆・種子類、緑の濃い野菜(モロヘイヤやツルムラサキ、ホウレン草など)に多く含まれます。また、天然の炭酸水にも含まれるので利用すると良いでしょう。食事で500mgほどマグネシウムを摂取することを意識しながら、運動中、運動前後のドリンクに、マグネシウムが豊富な海塩を入れることもオススメしています。
また、マグネシウムは皮膚からでも吸収します。マグネシウムを含むオイルやスプレーを皮膚に直接ぬったり、硫酸マグネシウム(経口はNG)が主体のバスソルトを入浴剤としてお風呂に入れる方法があります。マグネシウムが多い塩や食品を摂ると、おなかを下してしまうという人は、これらの方法がオススメです。
今回紹介するレシピは「鶏むね肉とワカメの梅肉サラダ」です。
鶏肉に含まれるビタミンB6はマグネシウム吸収を促進します。また、梅干しの酸味は胃酸を補助するので、マグネシウムなどミネラルの吸収を助けます。ぜひお試しください。