子どものお菓子やさまざまな加工食品の表示に、「加工でんぷん」と書かれているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。「でんぷん」と書かれていると安全そうな感覚がしますよね。加工でんぷんとは一体何なのか、書いていきたいと思います。

化学薬品を混ぜて作られた「でんぷん」

加工でんぷんは、米、じゃがいも、小麦、トウモロコシなどの天然のでんぷんに、以下のさまざまな化学薬品を混ぜて作られたものです。

•アセチル化リン酸架橋デンプン
•アセチル化アジピン酸架橋デンプン
•アセチル化酸化デンプン
•オクテニルコハク酸デンプンナトリウム
•酢酸デンプン
•酸化デンプン
•ヒドロキシプロピルデンプン
•ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン
•リン酸化デンプン
•リン酸架橋デンプン
•リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン
•デンプングルコール酸ナトリウム

「一応表示してね」ということになっているとのことですが、義務ではないため上記はまとめて「加工でんぷん」「加工デンプン」「加工澱粉」「加工でん粉」等の記載になっていることがほとんどです。ちなみに、天然でんぷんであれば、「でんぷん」「澱粉」「でん粉」等の表示がされています。

加えられる量や食品の種類に決まりなし

加工でんぷんは、以下のような食品によく使われています。

•冷凍うどん、冷凍パスタなど
•食パン、菓子パン
•ケーキ、クッキーなど
•プリンなど
•ちくわ、かまぼこ、魚肉ソーセージなどの水産練り製品
•から揚げ、トンカツなどのフライ食品の衣
•ソース
•ドレッシング
•タレ

いろいろな種類の加工でんぷんがありましたが、それぞれに特徴があって用途に応じて使われています。こちらの加工でんぷんに加える化学薬品の量は、特に決められていません。さらにどんな食品に利用してもOKとなっています。

知らずに摂り続けると安全基準値超えも

国の規定量は、日本人の平均摂取量を基に設定している場合がほとんどですので、知らず知らずのうちに毎日、加工でんぷんが入っている食品を摂っていたら、安全である量を超えてしまう可能性もあります。

加工でんぷんは量を多く摂ってしまうとそれ自体が体に良くない、という他に、ミネラルバランスが崩れてしまうこともあります。ミネラルのバランスが崩れると、体に必要なミネラルが減ってしまうことも。

アスリートにとって、体内のミネラルバランスは体をスムーズに動かすためには必須ですよね。よく食べている食品に入っていないか、確認してみましょう。

今回紹介するレシピは、「甘さ控えめ簡単ベイクドチーズケーキ」です。

甘さ控えめ簡単ベイクドチーズケーキ
甘さ控えめ簡単ベイクドチーズケーキ

ボウルひとつで簡単です。市販で買うよりも、砂糖少なめで血糖値の上昇もゆるやかなので、減量中のおやつにも。甘さは調整してみてください。ぜひお試しくださいね。

管理栄養士・園部裕美