イタリア料理と聞いて、まず頭に浮かぶのは「パスタ」ではないでしょうか。イタリアの主食はパスタで、イタリア人は毎食パスタを食べる?! とイメージされることも多いようですが、現実は…。パスタを食べるのは1日1回かそれ以下。そして、主食はあくまでパン。肉料理や魚料理、野菜や豆たっぷりのスープなどを合わせた食事をしていることも多いのです。
そんな、日本では意外と知られていないイタリア料理のあれこれから、「アスレシピ目線」でお伝えしてまいります。
意外と素朴で軽い本場の味
カルボナーラは「生クリームやバターがたっぷりのクリーム系のパスタ」として分類されることの多いメニュー。日本では当たり前のように加える生クリームですが、本場イタリアの伝統的なレシピでは、生クリームは一切使いません。
それどころか、イタリア人は「カルボナーラに生クリームを入れるなんてニセモノだ」と思っているようです。なぜ、カルボナーラに生クリームを加えるようになったのか…諸説あり定かではないのですが、卵がダマにならないようにとか、たくさん作るときに作りやすいようにと世界中にカルボナーラが広まるうちに、工夫されて出来上がったレシピのようです。
今回は、生クリームが一切入らない、イタリア式カルボナーラのレシピをご紹介いたします。
ソースのベースは、卵とチーズ。イタリアでは、チーズは調味料としてもさまざま料理に使われています。チーズは手軽にタンパク質やミネラルが補給できる、アスリートにとっておなじみの食材のひとつですが、カルボナーラづくりのポイントである、ソースのとろみ付けにも大活躍。また、粗挽きの黒コショウをたっぷり加えるのがお約束ですが、コショウの辛みが全体を引き締めてくれます。お好みで量は調整してみてください。
カロリー過多になるため、アスリートから敬遠されがちなカルボナーラ。生クリーム抜きのご家庭ならではの味を、ぜひお試しください。