今回ご紹介するレシピ「豚肉のピッツァイオーラ」は、フライパンひとつで簡単にでき、日本の生姜焼きのようにイタリアの家庭でよく作られる肉料理です。
ピッツァイオーラ、とはピザ職人風という意味のイタリア語で、ピザに欠かせないトマトソース、モッツァレラチーズ、オレガノをのせて焼くことから、こう呼ばれています。何よりピザといえば、大人から子供までが大好きな食べ物。この生地の部分がお肉になった、というふうにイメージしてみてください。
現地では、仔牛肉や赤身の牛肉の薄切りを使うことが多いのですが、日本の牛肉では少々脂っぽく感じてしまうので、さっぱりとした豚肉、特にやわらかいヒレ肉で作るのがおすすめです。もちろんお好みで、牛肉や豚のほかの部位(ロースや肩ロース)、鶏もも肉などでも代用できます。お好きなお肉でつくってみてください。
ヒレ肉は厚めにカット、たたいて焼くと縮みにくい
ヒレ肉は、焼きすぎると縮んでしまい、食感が硬くなりやすいので注意が必要ですが、厚めにカットしたものをたたき、繊維を断ち切るようにしてから焼くと縮みにくくなります。ちょっとしたひと手間ですが、肉の柔らかさがぐんと変わりますので、ぜひお試しください。
豚肉は牛肉に比べると脂肪分が少ないお肉です。その中でもあまり動かさない筋肉であるヒレ肉は、ほとんど脂肪が含まれておらず、味わいも淡泊。またビタミンB1は牛肉の約10倍と豊富に含まれています。低脂肪で、疲労回復や精神を安定させる働きをもつビタミンB1が豊富な豚ヒレ肉を食べて、明日へのリラックスを図りましょう。