白くて、もこっとした形が可愛らしい野菜、カリフラワー。元々はケールの仲間です。原産地は定かになっておらず、16世紀になってヨーロッパを中心に栽培が盛んになりました。
日本には、同じく「花野菜」と呼ばれるブロッコリーよりも先に入り、食事の欧米化に伴って広がってきたようですが、その後、「緑黄色野菜を食べると身体に良い」という考え方が広まるとともに、生産量はブロッコリーに逆転されていきました。
実は、カリフラワーはブロッコリーの突然変異で白色化したものだそうで、野菜として生まれたのはブロッコリーが先だったそうです。
熱に強いビタミンC
カリフラワーにはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは水溶性ビタミンで、水に浸けたり、お湯でゆでると流失してしまうのですが、カリフラワーのビタミンCは熱に強く、ゆでても損失が少ないと言われています。ビタミンCは白血球の働きを上げるため、疲労回復や風邪防止など免疫力を強める効果があります。
他に、カリフラワーにはカリウムも多く含まれており、むくみの解消などに役立ちます。また、不溶性の食物繊維も多く、低カロリーで腹持ちがよいのでダイエットに効果があると、特に海外では人気が高まっています。
ロマネスコや色つきも
また、最近はロマネスコというグリーンのトゲトゲした形のものや、黄色や紫色のカラフルなカリフラワーも登場しています。これら色のついたものは、白色のものにはないカロテンやアントシアニンなどを含んでいますので、栄養価はさらに高くなります。
今回紹介するのは、カリフラワーをじっくり柔らかく加熱してから絡めた「カリフラワーのパスタ」。隠し味にカレー粉をプラスすることで、黄色い色もつき、スパイシーな香りになります。お好みでカレー粉の量は調整してください。ショートパスタは、少し柔らかめにゆで上げると、なお絡みがよくなります。