アボカドはいまや誰もが知る、栄養豊富な人気の食材ですが、野菜ではなく、フルーツであることをご存じですか?
アボカドはメキシコから中央アメリカが原産地とされ、17世紀にはヨーロッパにも広がったといわれています。日本には大正時代に伝わったようですが、当時の嗜好(しこう)には合わず、消費が拡大したのはこの約20年です。
栄養価の高さから「森のバター」とも呼ばれており、「最も栄養価の高い果物」としてギネスにも認定されています。甘くない味わいから野菜の仲間と思われがちですが、れっきとした果物です。
「森のバター」と呼ばれるほどですので、果物としては珍しく脂質が豊富です。脂質というと悪者扱いされがちですが、アボカドに含まれるのはオレイン酸、リノレン酸、リノール酸などの不飽和脂肪酸です。
ビタミン、ミネラル等もバランスよく含み、特に代謝を良くするビタミンB群や、血流を良くするビタミンEが豊富。中でも、ビタミンB1は疲労回復に効果があります。
今回は、アボカドと相性の良いサーモンを使ったメインになるサラダ「サーモンとアボカドのサラダ風」を紹介します。
サーモンにもDHAやEPAといった体に良い脂質が含まれているので、オイル類は入れなくて十分。つなぎに温泉卵を崩し、混ぜながらいただきましょう。濃厚な味わいになり、ご飯にのせてもトーストしたパンにのせても、おいしくいただけます。ぜひお試し下さい。
【料理家・山内千夏】