梅雨が明けるとテニスの大会の数が増えます。とりわけ大きな大会は真夏に多数開催されています。真夏は時に35度を超えることもあり、そのような状況下で行う時には体調の変化を見逃してはいけません。
特にハードコートでの試合は、照り返しによるコートの表面温度がプラスされるため要注意です。真夏で怖いのは「熱中症」です。熱中症を予防するためのポイントをしっかり学んでほしいので、2回に分けてお話します。今回はその1回目です。
「熱中症」は4種類に分けられます。
1. 熱失神 発汗することで体温下げようとし血管が開く。そして体内から熱を放出すると同時に血圧低下、また急激だと脳に十分な血液が行き渡らず、失神する状態。
2. 熱痙攣 大量に発汗するとともに電解質を喪失し、筋肉がけいれん、つる。
3. 熱疲労 大量発汗で水分や電解質を失うと、血液濃縮、血液ドロドロ状態。また血圧が下がり、体温が上昇する。冷や汗めまい、吐き気、疲労感を伴う。
4. 熱射病 体温調整ができず、体温が異常上昇。発汗なし、救急車を呼ぶ
塩分、糖分、ビタミンCを摂取
水分補給に水やお茶などの塩分の含まれていないものを飲むと、汗とともにナトリウムが排出され、不足していくので熱中症を発症してしまいます。予防のためにもスポーツドリンクのように塩分を含んだものを飲むようにしましょう。
さらに塩分だけではなく、他にも入れて欲しいものがあります。炎天下で1試合勝ち切るエネルギーとなる糖質を補うためには、糖分が入ったものが必要です。日光によって身体がさびることを防ぐための抗酸化作用や抗ストレス作用、またテニス選手には不可欠な鉄の吸収促進をしてくれるビタミンCも必要です。
これらは食品から摂るのが良いので、ドリンクは手作りがいいですね。さらに疲労回復のためにはクエン酸がたっぷりのレモンやゆず、かぼす、ライムなども入れましょう。
日本ではレモンがリーズナブルですが、海外ではライムがリーズナブルです。ゆずやかぼすの産地では安く新鮮なものが手に入ります。食材は新鮮かつリーズナブルなものが1番で、鮮度が良いものは栄養価も高いのでしっかり利用するとよいでしょう。
今回紹介する「 熱中症対策コロコロゼリー」も、熱中症対策として作ってみて下さい。