前回のコラムで、練習で帰宅が遅い場合の食事「分割食」をお伝えしましたが、今回は具体的な作り方をお話しします。分割食とは、夕食を練習前後に分けるという食べ方で、バランス良く、食べやすいメニューの一例を挙げます。
ある日の夕飯のおすすめメニューは、親子丼、サラダ、豚汁、フルーツヨーグルトゼリー。これを分割食にしてみます。
<分割食の一例>
- メニュー…親子丼、サラダ、豚汁、フルーツヨーグルトゼリー
- 練習前…親子丼のおにぎり、コロコロ串、フルーツヨーグルトゼリー(半量)
- 練習後…餅を入れた豚汁、フルーツヨーグルトゼリー(半量)
まずは、親子丼の鶏肉を甘辛く煮たものをご飯の具にして、丸く握ります。そして、卵を薄焼き卵にし、海苔の代わりに巻いておにぎりにします。
サラダはミニトマト、一口大に切ったキュウリとニンジンを串に刺し、お箸がなくても食べやすいものにします。これを「コロコロ串」と命名します。カボチャやジャガイモは練習後にとりたい栄養素(補食)を含む野菜ですので、これを使いましょう。
ヨーグルトは砂糖を入れてゼラチンで固めてヨーグルトゼリーにし、キウイやミカン、ブルーベリーなどお好みのフルーツを添えます。
これらを練習前に食べます。
写真は練習後に食べる豚汁をアレンジした「頑張れアスリー豚汁」です。練習で消費したエネルギーを補給するために餅を入れ、1品で主食(糖質)、主菜(タンパク質)、副菜(野菜)が揃います。消化も良いため、寝る時間までがわずかの選手にとっては、身体にもうれしいレシピです。
このように夕食を2回に分けても、テニスの基本の食事に基づいたバランスの良い食事を摂ることができます。消化も良く、さっと食べられる分割食は優れものです。ぜひ、みなさんもお試し下さい。