選手のサポートや栄養講座で、「うちの子は、食が細くてなかなか食べてくれません…どうしたら食べてくれるでしょうか」という悩みを、保護者の方からよく聞かれます。
私が提唱する「テニス栄養」での調査によると、1日平均2時間以上テニスをしている小学生は、やせている選手が多いです。要因の1つとして、やせている選手は、食べるのが遅い傾向があります。それを解決するためには、1品の中に主食、主菜、副菜が入って栄養バランスが良く、短時間で食べられる料理がポイントとなります。
例えば、主食を麺にすれば、つるっと美味しく食べられるでしょう。うどん、そば、中華麺、パスタなど選手の好みの麺を使い、季節の食材を具材にすることで、栄養価も高く美味しく食べられます。
今回は、春が旬のアサリとキャベツを使用した「春タンメン」を紹介します。
アサリは、鉄の補給に最適ですし、貧血に悩んでいたり、貧血気味の選手には非常にうれしい食材です。ビタミンCを多く含む野菜をたっぷり入れて一緒に摂ると、鉄の吸収率が高まります。
水分や甘みが多い春キャベツは、ビタミンC、カロテン、ビタミンK、カリウム、キャベジンと、身体を調整してくれる栄養素が豊富に含まれています。
食が細い選手にも食べやすいタンメンにすることで、1品で主食、主菜、副菜がそろいます。旬な野菜で栄養価も高い「春タンメン」をお試しください。