テニスの能力で大切なものの1つに、瞬間的な情報集めと判断力があります。脳へ送っている情報の約85%が視覚によるものと言われており、プレーを選択する判断力は視機能によるところが大きいのです。

テニス競技でも、選手の低年齢化が顕著となっています。小学校低学年からトレーニングを始める子どもも少なくありません。視機能は5~15歳にかけて急速に発達するため、成長期の食事のとり方はとても重要です。

「アスリートの基本の食事」を習慣化させ、さらに目の疲れをとる栄養素も取り入れると良いですね。

<目の疲れをとる栄養素>

(1)アントシアニン…網膜に栄養素を運ぶ毛細血管を丈夫にします。(ブルーベリー、黒ゴマ、赤キャベツ、スイカ)

(2)ビタミンA…「目のビタミン」と言われるほど重要な栄養素で、目の粘膜を保護し、網膜を健康に保ってくれます。

 ビタミンAには2種類あります。
 ・動物性食品に含まれるレチノール(レバー、ウナギ、銀ダラ、アナゴ)
 ・緑黄色野菜に多く含まれるβカロテン(ニンジン、カボチャ、ホウレン草、小松菜)

(3)ビタミンB1…神経のエネルギー代謝を助けて、目から脳への神経伝達機能を正常に保つ働きがあります。(豚肉、ウナギ、タラコ、大豆、紅サケ、カツオ)

(4)ビタミンB2…粘膜を保護する作用があり、目の充血を防いで疲れを回復させます。(レバー、イワシ、サンマ、牛乳、ヨーグルト、納豆、アーモンド)

今回は「目で見て勝てるウナギとじ」を紹介します。いわゆる「目に良い」栄養素をたっぷり含んだレシピです。ジュニア期は意識して、目の疲れをとりましょう。

管理栄養士・山口美佐