花粉の飛散量も、かなり多くなってきました。感染症対策も、まだまだ予断を許しません。今回はこの時期に必要な食事のポイントを紹介します。

暖かくなり、春の花が芽吹く季節ですが、以下のような理由で憂鬱(ゆううつ)になる方もいるでしょう。

(1)新しい学校、新学年などの準備で環境が変わる
(2)花粉症の方は鼻炎や目がかゆくなり、集中力に欠ける
(3)冬場の寒さから気がゆるみ、精神的、体力的疲労がくる

全国大会が控えていたり、それにつながる試合が始まったりする選手もいるでしょう。いかに体調を整えて、コンディション良く試合を迎えられるかがポイントです。これまで何度もお伝えしてきましたが、そのためには、食事の基本を整えることが大切です。

食事は、アスリートの基本(主食、主菜、副菜、汁物、乳製品、果物)を揃える。
特に副菜で緑黄色野菜を多めにとる。
果物はビタミンCたっぷりなものを使用する(柑橘、キウイ、パイナップル、イチゴなど)。
乳製品は食事のほか、補食でもとる。

今回紹介するレシピは「豚と野菜のハーモニー」です。ビタミンB1たっぷりの豚肉が、糖質を素早くエネルギーに変換するので疲労を回復に役立ちます。ブロッコリーやスナップエンドウといった緑黄色野菜はカロテンが豊富。免疫力を高めてくれ、ウイルスや花粉症対策につながります。

ゆずに含まれるビタミンCは抗酸化作用があり、鉄の体内吸収率を高めてくれます。

管理栄養士・山口美佐