スポーツ選手にも冷え性が目立ちます。今回も前回のコラムに続き、冷え対策をお伝えします。

体や手足が冷えるのは、血液の流れが悪いため。特に、男性よりも女性に多いのは、筋肉が男性よりも少なく、体内で熱を作る力が弱くてうまく体を温められないからです。

しかし、比較的筋肉が多いスポーツ選手でも、以下の理由によって冷えが生じます。

冷たい飲み物や甘いもの、ファストフードやスナック菓子の食べすぎ
食事制限・ダイエットから栄養不足
過度のストレス

これらのことから血流が悪くなり、緊張状態が続くと、自律神経のバランスが崩れてしまい、体温の調節機能が正常に働かなくなってしまいます。

冷え性のタイプと食事での対処法

冷え性は次のタイプに分かれます。

全身冷え性
食欲・気力が失われ、疲労感や倦怠感が生じます。

<食事での対処法>
・冷たい飲み物や食べ物を避ける
・温かく消化の良いものを食べる
・ショウガやネギをとる

末端冷え性
疲労や無理なダイエットによるもので、立ちくらみやニキビ、月経異常が生じ、筋肉量も減ります。

<食事での対処法>
・プルーンなどドライフルーツを食べる
・大豆製品や肉・魚などからタンパク質をしっかりとる

下半身冷え性
頭の火照りがあり、イライラ、頭痛、肩こり、肌荒れなどが起こります

<食事での対処法>
・冷たい飲み物や食べ物を避ける
・温かいものをとる
・野菜をしっかりとる

いずれもストレスから集中力が失われ、不眠、食欲不振、胃痛なども起こります。レモン、シソ、ミント、ショウガなどで気分をリフレッシュさせ、少しでも食べられるようになると改善していくでしょう。

今回紹介するのは、「体もホットなにゅーめん」。すべての冷えのタイプに対応できる万能メニューです。

温かいそうめんと、ショウガの辛味成分で血行促進。消化の良いささみやカニかまぼこは高タンパク質低脂質で胃腸の負担を軽減します。卵を入れて、体の芯まで温めましょう。

管理栄養士・山口美佐