強くなるためには朝食は必要不可欠です。ただ、大事だと分かっていても「朝起きられない」「朝から食べられない」「何を食べて良いのか分からない」などと多くの悩みや疑問を聞きます。
大切と分かっていても実践できないのは、本当の朝食の意味が理解できていないからです。夜は自分が寝ていたつもりでも、体温維持や心臓が止まって休むことがないよう、体はずっと動いています。そのため、就寝中も体内エネルギーは使われています。朝食をとらずに、練習や勉強をしてもエネルギー不足で体は思うように機能しません。体に負担がかかり、集中力が落ちて、せっかくの練習や勉強も効率が悪くなります。
食事の時間も重要です。試合前は3時間~3時間半前には食べることを心掛けましょう。本番までに消化させることで、良いコンディションで迎えられます。また、体をつくるタンパク質は回数を分けて食べることがポイント。1食抜いてしまうと、その体づくりのチャンスを自ら逃すことになります。
今回紹介するのは「シラス温泉卵丼」。試合当日、忙しい朝に1品で多くの栄養素を摂取でき、簡単で食べやすいです。米はエネルギー源、卵はタンパク質、シラスや桜エビ、ゴマはカルシウムなどのミネラルを多く含みイライラがなくなります。疲れ気味の時は玄米にしたり、体を強化したい時は納豆を加えるのもおすすめです。【管理栄養士・川端理香】
(日刊スポーツ紙面より)