夏の増量は食が進まず、うまくいかないものです。体重キープですら、難しくなっている選手もいることでしょう。体重増加や体脂肪を抑えようとする選手が多い中、体重が落ちやすい人や、体が軽くなり過ぎて思うようなパフォーマンスが出せなくなる人もいます。同じ練習をして、同じものを食べても体重が落ちやすい選手がいるのも事実です。

 そんな時、とにかくエネルギー補給をしたいのなら、1グラム9キロカロリーの脂質を取り入れることがオススメ。肉などのタンパク質やご飯などの糖質は1グラム4キロカロリーなので、同じ量を食べた時に約2倍もエネルギーが取れるのです。

チーズしそミルフィーユかつ
チーズしそミルフィーユかつ

 今回は「チーズシソミルフィーユかつ」。塊肉ではなく、ロースを何枚も使っているため普通よりエネルギーは高めです。チーズを何層にも挟み、量を取れるようにしていますが、シソを入れることでしつこさがありません。また、シソは夏に気になる殺菌効果だけでなく、5枚食べるだけで1日に必要な骨を強化するビタミンKを取ることが出来る優秀な食材です。エネルギーもしっかり取れ、ご飯が進むので、さらにエネルギー補給がしやすくなります。タンパク質やビタミンB1も含むので、体づくりや疲労回復の効果も期待できます。発汗が多い時は、梅干しやキムチを挟むのもオススメです。【管理栄養士・川端理香】

(2016年8月17日付日刊スポーツ紙面より)