ジュニアに人気の夏野菜、トウモロコシ。ゆでても、焼いてもおいしいですね。
中南米原産のトウモロコシは、コロンブスがアメリカ大陸からヨーロッパへ持ち込んだことで栽培が広がりました。日本にはポルトガルから持ち込まれ、明治以降に栽培が盛んになったと言われています。
世界中にたくさんの種類がありますが、現在、日本で人気なのは甘みの強いタイプ。主成分はでんぷんですが、ビタミンB1、B2、Eを含んでいます。また食物繊維が豊富なため、便秘予防にも効果があります。
皆さんは、トウモロコシのどの部分を食べますか? 粒だけ食べて、芯やひげの部分を捨ててしまう人が多いのではないでしょうか。
芯は甘いスープに、ひげは利尿作用
実は、芯の部分を煮だすと、甘いスープが取れます。ひげの部分は利尿作用に効果があり、むくみをとることで漢方としても使われています。
暑い夏はつい水分を取りすぎて体を冷やし、むくみやすくなりますので、ぜひ、ひげの部分も捨てずにゆで汁を使ってみてください。
今回紹介するのは「トウモロコシと大麦のリゾット風」です。同じく食物繊維が多い大麦(粒麦)と合わせて、リゾット風に仕上げてみました。麦ではなく、冷や飯を使うと、もっと手軽に料理できます。
栄養豊富なトウモロコシ。この夏はぜひ、芯もひげも全部使ってみてください。
【料理家・山内千夏】