生活は規則正しく、トレーニングも継続

自炊の基礎固め? はさておき、プロとしての体づくりはしっかり進めている。キャンプ中より1時間遅いが、午前7時半頃に起床。週5日のサイクルで午前中はトレーニングに励む。

「強度としては(例年の)12月の追い込み方っていう感じ。シーズン中にやったら結構しんどいっていうメニュー。投げたり、打ったりもしてますね」

ウエート&サーキットトレーニングで筋力強化と有酸素運動に集中する日、スピード系のトレーニングで体のキレを重視する日に分け、コンディションを整える。キャッチボールやティー打撃も行っているが、実戦で打席を重ねていた3月上旬から、オフの自主トレの状態に逆戻り。メジャー1年目で、思わぬ困難に直面した。

「(切り替えは)難しいですけど、しょうがないですよね。みんな同じなので。今は、こういうもんだと思うしかない」

入場制限されたカリフォルニアのスーパーマーケットで1・8メートルの「社会的距離」を空けて列に並ぶレッズ秋山(本人提供)
入場制限されたカリフォルニアのスーパーマーケットで1・8メートルの「社会的距離」を空けて列に並ぶレッズ秋山(本人提供)

プロ1年目もいきなり難局と向き合った。西武ルーキーイヤーの2011年。東日本大震災の影響で開幕が延期となった。この年は110試合の出場で打率2割3分2厘に終わった。

「単純にあのときは力がなかった。プロ野球ってこういうもんっていうのも分からないまま、夢中にやっていた。順応性がなかったというか…。今は、アメリカでこういう変化があったとしても、日本でやっていた9年間のプロとしてのペース作りとか、こうやって練習をやった方がいいとか、こういう準備をした方がいいとか(が分かる)。無知じゃない」

今季もまだ、先行きは不透明。それでも柔軟に対応できる。日本で積み上げた経験が、糧となって生きている。

「自分自身が準備しておくしかないし、気持ちを切る訳にはいかない。日本にいた時も趣味がある訳じゃなく、ストレス発散をしないといけないってタイプじゃなかった。野球をやっている時、汗をかいている時が一番いい。それが今もそばにあるから、元気にやっていますって感じですね」

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