オンラインで免疫力を下げないための食事指導
5月には、藤井さんはチーム全体にオンラインで「免疫力を下げないための食事」と題する食事指導を行った。選手たちの疑問や質問にも細かく答えながら、寮を離れた選手たちにも食事をはじめ、生活基盤を整えるよう伝えた。
免疫力を下げないためのポイントとして、次のようなことを伝え、目標を立てて過ごすよう促した。
・タンパク質、野菜や果物からビタミンやミネラルをしっかりとること。
・睡眠をしっかりとること。
・高強度の運動は免疫力を下げるため、高強度のトレーニングをした時には、より食事や睡眠に気を付けること。
また、免疫力を高めるためには腸内環境を整えることが大切として「食物繊維や乳酸菌、発酵食品」をとるよう話し、ヨーグルト、みそ、キムチ、納豆など手軽に買える食材を紹介した。さらに熱中症対策として、水分補給の大切さなども説明した。
V9時代を知る最後の学年、松本主将「優勝したい」
松本主将は「これまで足のケガが多かった」と、公式戦出場はわずか2試合。口数は少ないが、コツコツと努力する姿勢が認められ、満場一致で主将に推薦された。昨季の大学選手権は3回戦で流通経大に39-43で敗れ、年を越せなかった。「V9時代」を知る最後の学年だけに「今年は優勝したい」と、ケガなく存分にプレーできるよう、自粛期間中は下半身のトレーニングに重点を置いた。
食事は炭水化物のボリュームを調整しつつ、タンパク質を意識して多くとった。176センチ、96キロと「体重に変化はないが、パワーがついたと思う」と満足そうな笑みを浮かべる。
神座は、スピードを求められるポジション。「コンディションを落とさないために、フィットネスとスプリントトレーニングに重点を置きながら、体を大きくすることを目標とした」。3食に加えて補食3回を加えて1日6食。178センチ、76キロだった体重は一時80キロまで増えた。「まだまだ足りないけど、随分体は大きくなった。ステップの切り替えしの時に足が滑らず、踏み込めていると実感している」と力強く話した。