「バランスの良い食事」が理想だと思っても、どんな食事かと聞かれると困りませんか? 「野菜を多く食べるといい」「品数を多くする」など、何となく思い浮かびますが、それが果たして良いのか。
バランスの良い食事とは、100%のコンディションで練習や試合に臨め、成長するために必要な栄養素が取れることを言います。具体的には、①主食(エネルギー源・ご飯、麺類)②主菜(筋肉、骨など体を強化・肉、魚介、豆)③副菜(コンディションの維持・野菜、海藻)④汁物(水分補給・水、塩分)⑤乳製品(身体を強化)⑥果物(エネルギー源)の6つがそろうと必要な栄養素が取れているという目安になります。主菜がないと体を作る材料が足りなくなり、副菜がないとビタミンやミネラルが不足してコンディション不良になりかねません。
夏バテするこれからの時期には、「タンドリーチキン」がお勧めです。鶏肉に染み込ませるカレー粉は食欲増進作用があり、主食、副菜なども合わせるとバランスが良い食事になります。
「6つそろえるのは大変…」だなんて思わないでください。乳製品や果物は冷蔵庫にあれば用意できますし、副菜はミニトマトやキュウリなどを洗って、すぐに食べられるものもあります。難しいことではなく、これも習慣で手軽に取れるものを用意して、毎日6つの栄養素をそろえる意識を持つことが大切です。【管理栄養士・川端理香】
(日刊スポーツ紙面より)