「筋肉量を増やして、体脂肪を落とす」。大半の方がそんな体になりたいと思っているでしょう。柔道やレスリングなどの階級制スポーツは、上手な体重コントロールがコンディションを大きく左右します。増量よりも減量で苦しむ選手が多く、短期間で体を絞ろうとします。しかし、急な減量は体への負担も大きく、ある期間体脂肪を落としながら、筋肉や骨などの除脂肪量を増やすことが大切です。
今回紹介するレシピは「マグロ納豆ビタミン丼」。一般の人の場合もメタボなどの減量時には、低エネルギーで食物繊維の多い野菜を増やして満足感を得ようとしますが、「物足りない…」と感じることもあるでしょう。野菜の種類やドレッシングなどを変えても、なかなか長続きしません。
そこで、野菜だけでなく、肉体強化のための高タンパク低脂肪で鉄やカルシウムを多く含む、マグロと納豆を加えます。ご飯の量は通常の半分程度の80グラムにしてエネルギーを減らしていますが、具をのせることで物足りなさを感じさせないようにします。さらに、キウイを入れることでこれらの吸収を高め、程よい甘味から満足感と満腹感を得ます。減量する選手だけでなく、メタボで悩む方にもおすすめです。【管理栄養士・川端理香】
(2016年7月13日付日刊スポーツ紙面より)