気温が30度を超える日が多くなってきました。暑いため水分量も増えますが、なぜ、水分が大切か分かっていない選手もいます。
体の約60%は水分で、毎日2・5リットルは尿や汗などで失われます。水分が失われたままだと汗もかきにくくなり、体温調整が出来なくなります。熱中症予防のためにも、運動中だけでなく運動前にも水分補給をします。選手の場合は、運動前にコップ2杯程度(約400ミリリットル)の水分を補給した方が良いでしょう。スムーズに体内へ吸収させるためには、5~15度ぐらいのぬるいくらいが適温で、体を冷ます目的であれば氷を入れても大丈夫です。何を目的にするかにより温度も変わります。
今回のレシピは「野菜たっぷりジャージャー麺」。実は、野菜の約90%は水分ということをご存じでしょうか?野菜の中でも、キュウリは約95%が水分で、一時、最も栄養素が含まれない野菜としてギネスに掲載されたこともあります。今回はキュウリの他、レタスも多く使用して水分を無理なく補給します。野菜サラダではなく、麺類と組み合わせることで無理なく子どもも食べてくれます。さらに、豚ひき肉とニンニクは、疲労や夏バテ予防の“最強コンビ”です。夏場はいつもより味付けを濃いめにすることもオススメ。練習以外での水分補給は、意識することで熱中症予防にもつながります。【管理栄養士・川端理香】
(2016年8月3日付日刊スポーツ紙面より)