管理栄養士の金子香織です。今回でコラムをしばらくお休みさせていただきます。2016年リオオリンピックの前から連載を始め、途中お休みをはさみながらアスレシピを通して読者の皆さんや多くの方と交流してきました。本当にありがとうございました。これからもアスレシピをよろしくお願いします。

さて最終回は、以前の栄養セミナーでいただいた質問のQ&Aです。過去のコラムも参考にしてくださいね。

Q、中学生です。休みの日は起床時間が遅くて「3食+補食」をとるのは難しいのですが、対策はありますか?

A、まずは生活リズムを見直してみましょう。夜の過ごし方も含めて、平日と休みの日の睡眠時間は、あまり差がない方が良いです。2回の食事だけでは成長期のジュニアアスリートに必要なエネルギー量や栄養素をとりきるのは難しいので、前日の夜の過ごし方も含めて生活リズムの見直しを行い、朝ご飯が食べられる時間帯に起きましょう。

どうしても睡眠時間が確保できず、起床時間が遅くなるときは、朝と昼食を兼ねた「ブランチ+夕食+補食」になりますね。ブランチは消化が良く、炭水化物(糖質)とたんぱく質をしっかり確保できる食事にしましょう。主食を2種類組み合わせる食べ方がおすすめです。

Q、中学生・高校生になっても好き嫌いがある場合、どうアプローチして、克服させていけばよいでしょうか?

A、家庭で食事をする場合、好き嫌いがあっても保護者の言うことはあまり聞かないようになってくることもあると思います。中高生なら自分の意志で食べることが重要だと考えています。保護者が声がけするときは、食べなさい、と言うよりは「嫌いなものを食べるメリットと、食べられない食品によって不足する栄養素の代替え食品に関しての知識」を提供してあげましょう。時間はかかりますが、そうすることで、子ども自身が成長とともに、環境と必要性に応じて食べられるようになることが多くあります。

Q、親が用意しなくても、子どもが用意できるメニューを教えてください(来春から1人暮らしを始めます)

A、自炊する場合、①ご飯を炊けるようにする②電子レンジ料理③ご飯を炊いて、主菜+副菜を兼ねた料理のレパートリーを持っておくことがポイントになります。過去コラムを参考自宅でも練習できると良いですね。

これまでのコラムでも、ジュニアアスリートの食事サポートに役立つようなテーマをたくさんお送りしてきました。ぜひ参考にしてくださいね。

管理栄養士・金子香織