日ごとに気温が下がってきました。皆さんの中には「冷え体質なので、冷えやすい季節は嫌だな」と思っている方もいるかもしれません。冷え体質の方は特に、今からの対策が大切です。

ステイホーム中、アスリートや著名人が色々な動画を配信している中で、「足湯でリラックスしよう」というものがありました。そのアスリートはリラックス効果も兼ねて、足湯を取り入れているようです。

足湯は観光地のイメージが強いかもしれませんが、スポーツクラブにも足湯コーナーを設けているところがあります。ただ、靴下を脱ぐ必要性や、準備に少し時間がかかることから「時間が取れない」と感じる方もいると思います。そんな方にお勧めなのは「手浴」です。

10分程度ぽかぽか温かくなるまで

手浴は様々な研究がされていますが、温熱作用による快適さや、実施60分後の一部の表面皮膚温度は全身浴と大きな差がないといわれています。手は心臓に近く、温められた血液が心臓に素早く届くため、全身を早く温めやすいとも考えられています。

手浴も自律神経を整える作用があると言われています。40度前後のお湯を洗面器やシンクなどに張り、10分程度つけて全身がぽかぽか温かくなってきたら十分です。手浴中に手の甲と手のひらを交互に下にするなどのマッサージをすると、より効果的でしょう。

帰宅時に、冷え対策とリラックス効果として取り入れるのもいいですね。アレルギー対策としても体を冷やさないことはとても大切ですので、アレルギー体質の方は冬に入る前から意識を向けておきましょう。

今回紹介するレシピは、乳や魚を除去している方が不足しがちなカルシウム強化のおかず、「高野豆腐と小松菜の炒め物」です。カルシウムの豊富な高野豆腐、カルシウムの吸収を助けるビタミンKが多く含まれる小松菜、同じ作用のビタミンDが含まれるキノコ類を使用しています。大豆にアレルギーがある場合はカルシウムの多い切り干し大根、大根の葉を、魚やエビが食べられる場合には桜エビ、シラスなどを代用してください。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子