カロリーを抑える揚げ方

揚げ物は食べたい…でも、カロリーは気になる。そんなアスリートやダイエットしている人向けに、揚げものの衣の種類や厚みを工夫することで、カロリー量を抑える方法があります。

揚げ物の油を吸収する主な部分は衣。以下のように、衣が薄いほど油の量は少なくてすみます(左から低い順)。

素揚げ < 唐揚げ < 天ぷら < フリッター < フライ < 春雨揚げ(変わり揚げ)

春雨を揚げる場合は、春雨が熱で膨らみ、その隙間に油が入り込むので、普通の衣より吸油量は多くなります。フリッターは重曹が入っているため、衣の付着量が変わらなくても、揚げている間に衣が膨らんで油が入り込むため、吸油量が上がると言われています。

衣の厚みを抑え、薄付きに

フライの衣も同様に、衣の厚みを抑えれば、よりカロリーを低くすることが可能です。特にパン粉は粗い物より細かい方が衣は薄くなるので、油の量も抑えられます。生パン粉より乾燥パン粉、さらに乾燥パン粉をすり鉢などでより細かくすると、もっと薄くつきます。

またコロッケを揚げる場合、表面積も関係してきます。表面積が小さいほど油が入り込む量が減るので、平たい円盤型より丸みを帯びた俵型の方が、カロリーを抑えて揚げることができるのです。

吸油量の差
(小)← 乾燥パン粉 < 生パン粉 →(大)
(小)← 細かいパン粉 < 粗いパン粉 →(大)

米粉の方が小麦粉よりヘルシー?

また、米粉と小麦粉で吸油率も変わります。鶏もも肉の唐揚げを作った場合、吸油量は小麦粉36%に対し、米粉は21%と米粉の方が抑えられます。

ここまでの吸油量は野菜に関してのお話ですが、肉に関しては一部、変わります。肉の内部の油が揚げ油の中に溶け出し、揚げ油が肉に入るという交換が起こります。つまり、肉を油で揚げたり煮たりすると、脂肪が効率よく抜けて、吸油率がそこまで高くないのです。

次のページ冷凍コロッケを爆発させずに揚げるコツ